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セルゲイ・アナトレビチ・プレミーニン(1965年10月18日~1986年10月3日) |
ソビエト連邦の軍人、セルゲイ・アナトレビチ・プレミーニン。
1986年10月3日、原子力潜水艦で積んでいるミサイルが爆発してしまう。
しかし、爆発の影響で制御装置が故障、更には原子炉がメルトダウン(核燃料が融解)寸前になり、誰かが原子炉内に入って作業しなければならない状況に。
原子炉担当士官のニコライ・ベリコフと部下のセルゲイ・プレミーニンは、制御するために原子炉内へ。
事故により原子炉内は約70℃という高温であり、強いガンマ線と中性子放射線も放たれています。
これほど大惨事の事故は想定していない防護服なため、当然入ったら最後を覚悟しなければなりません。
制御棒で原子炉を停止させる作業の途中、士官のニコライ・ベリコフは高温の作業中に意識を失い、最後までの作業をセルゲイ・プレミーニン一人で行います。
メルトダウンの危機を回避し、任務を遂行したセルゲイ・プレミーニンですが、原子炉から脱出しようとした際に、原子炉内外の圧力差のため扉が開かず、そこで息絶えます。
彼らが命を引きかえなければ船員の命は守れず、海の大規模な汚染も起きてしまう事態でした。
20歳にして、人生最後の日となる場所へ向かわなければならない気持ちは・・・恐らく、最後になるとは考えず、この状況を何とかしたい一心だったんではないかと自分は思います。
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